project schedule


[studio]での活動は終了しました。
ご来場いただいたみなさん、どうもありがとうございました。

今後、吉原治良賞記念アート・プロジェクト2008では、これまでの[studio]等での活動を元にアーティストが最終計画書を作成し、それをもって審査員による2次選考が行われます。またアーティスト決定後に、別途コーディネーターの審査が行われます。
最終結果は、年明け頃に発表の予定です。

* mixiにもコミュ作ってみました!:吉原治良賞記念AP2008メンバー募集中です。

2007年8月18日

「思い出すことに他ならない」 って何を?何が?

明日、[studio]にて、山本握微さんのレクチャーしなくちゃvol.02「思い出すことに他ならない」が開催されます。
表現活動と場所の問題は、きってもきれない関係にあります。軽やかにそれらを越えて活動する人には、きっと素敵な魅力があるに違いないと思います。明日のレクチャーは、その魅力を体感し、私達に与えられた[studio]という場所をあらためて考える機会になるでしょう。まだまだ暑い日が続きますが、ぜひお越しください。[studio]はもちろん冷房完備です!

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山本握微レクチャーしなくちゃvol.2「思い出すことに他ならない」
 日時:8月18日[土]17:00~(90分予定)・申し込み不要 
 ゲスト:益山貴司(劇団「子供鉅人」主宰、カフェバー「ポコペン」店主)
 モデレーター:山本握微(吉原治良賞記念アート・プロジェクト入選作家)
 内容:劇団の主宰として脚本と演出を手掛ける傍ら、長屋カフェバー「ポコペン」の
  名物店主として親しまれ、さまざまなイベントを手掛ける益山貴司氏をお招きします。
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以下、握微さんによる紹介文。

演劇が行われる場所は、必ずしも屋内の、上演設備の整った劇場に限らない。野外で行われることもあるし、カフェで行われることもある。本来は造形を展示するためのギャラリーで行われることもあれば、音楽を演奏するためのライブハウスで行われることもある。
 そんな知った口をきくと、言われるまでもなく知ってらい、と多くの方に思われることだろう。昨今の多用な劇団を眺めてみれば、そんな公演形態は珍しいことでもなんでもない。しかし、改めて感心したのは、次のレクチャーでお呼びしている益山貴司氏は、自身の主宰する劇団で、今挙げた場所は全部、公演経験があること。氏の経歴を整理していて、その意外な網羅っぷりに驚いた。
 しかし、氏の劇団、子供鉅人は、決して「様々な場所で演劇しよう」ということをコンセプトに活動をしているわけではない。僕は彼の劇団を旗揚げから観てきたが、「色んな場所で演劇してるな」と感じたこともない。だが、気がつけば、手を変え品を変え場も変えて、舞台を作っている。
 しかも上述のカフェとは、自身が経営するカフェだ。谷町六丁目駅を降りた、路地裏の奥にある長屋。このカフェが氏にとっての生計の手段でもある。また、それ自体が表現の場であるだけでなく、その場で交わされる出会いが、別の場を誘う。
 8月下旬にはヨーロッパでのツアーも控えている。
 何かしらの表現活動をしている人にとって、最初に、或いは最後に問題となるのは「場」である。お金が沢山かかるかもしれない。悩みの種であり、また作品の根本を決定しかねない問題だ。氏は、どうやって場と関わってきたのだろう。そんな話を伺いたい。
 でも、それは氏にとっては大層な問題でもないかもしれない。以前、彼はチラシか何かで劇作を指して「思い出すことに他ならない」と書いていた。思い出す、とはごく自然なことだ。彼は他人と他所の記憶も思い出そうとする。
 吉原治良賞記念アートプロジェクトには「studio」という期間の定まった場がある。僕は、ここで何を思い出すことができるのか。取り合えず、氏を招いて、レクチャーしなくちゃ。

2007年8月15日

クリエイションコア東大阪


山本です。
昨日、パラモデルと一緒に「クリエイション・コア東大阪」に打ち合わせに行きました。以前、一度おうかがいしたのですが、具体的なことが見えてきたので内容を詰めに。昨日もまた、いつもお世話になっているものづくり支援部参事の下田さんからいろんなお話うかがえました。
下田さんは、先日までロケットを打ち上げるためにフランスに行っていたそうです。クリエイション・コアでは、独自にロケットを開発中で、数年後には宇宙に!という計画があります。写真をいろいろ見せていただきながら、ロケットに絵を描いてみないかということになり、来年はパラモデルも協力したロケットがうちあがるかもしれません!

パラモデルが生まれ育った東大阪は、ものづくりの町と言われていますが、「ものづくりちゃう、加工の町になってしもた」というのが下田さんのお言葉。クリエイション・コアは、ものづくりに対する危惧からそれらを支援するためにつくられた施設です。今回のパラモデルのプランでは、入選展でも披露された新しい素材<グルーヴ・チューブ>を実際にもっと使いやすく改良し、製品化するためにはどうしたらいいのかを考えるオープンミーティングを開きます。パラモデル、下田さん、株式会社コトというおもちゃメーカーの方を招き、9月14日(金)19時から。
これまでの吉原APのアプローチとはまた違ったものになりそうです。

写真は、去年打ち上げたロケットを見ながら下田さんから説明を受けるパラモデル。