project schedule


[studio]での活動は終了しました。
ご来場いただいたみなさん、どうもありがとうございました。

今後、吉原治良賞記念アート・プロジェクト2008では、これまでの[studio]等での活動を元にアーティストが最終計画書を作成し、それをもって審査員による2次選考が行われます。またアーティスト決定後に、別途コーディネーターの審査が行われます。
最終結果は、年明け頃に発表の予定です。

* mixiにもコミュ作ってみました!:吉原治良賞記念AP2008メンバー募集中です。

2007年8月11日

希望のひかり

今日で「アーティストの夏休み」展終了しました。見に来てくださったみなさん、手伝ってくれたみなさん、楽しんで作品を作ってくださった作家のみなさん、どうもありがとうございました。反省することもいろいろありますが、なんだか私も楽しめてよかったです。また感想は、できるだけ書きます。紹介できていない作品もあるので、それらについても言いたいことがあるのです。


で、

最終日の今日は山本握微さんの自主企画「レクチャーしなくちゃvol.01 普通芸術家『池上宣久』」も行いました。こちらも暑い中、たくさんのご来場ありがとうございました。池上さんのお話、とても面白かったです。人生における転機とか決定的な出来事って、自分のことじゃなくてもやっぱり本人から聞くと面白い。特に池上さんは、人生楽しく生きる術をよくご存じで、それを無理なく体現されているのが伝わってきて、聞く方もとてもリラックスして話をうかがうことができました。突然、詩を朗読される様子には、若干面喰いましたが、「波平の毛」とかインパクト充分。吉原アーティストのみなさんも、あれぐらい益々突き抜けてほしいものです。(小希望)

2007年8月10日

そして富士登山

そして明日11日は、"夢をみる夢"の富士登山開始日です。今頃、大崎さん、高橋さん、田中さんの3人は準備に余念がないはず。はず。はず。です。
3人は東京、名古屋、京都と別々のところから出発して、無事に山頂からの眺めを共有できるのでしょうか?

チラッと小耳にはさんだのですが、高橋さんは山小屋の予約を忘れていて、廊下で寝ることになったとか。田中さんは女性なのでとても心配と思っていたのですが、どっちかっていうと大崎さんの方が体力なさそうな気も・・・・でも一番、不安を口にしていたのは高橋さんだし・・・。
何はともあれ、みなさんご無事で。

富士登山の様子は、8月末から始まる"夢をみる夢"「3つの共有計画」という展覧会で紹介していきます。また詳細情報は後日お知らせします。お楽しみに。

山本握微自主企画第1弾

明日、展覧会の最終日です。夏休みのように本当にあっというまですね。
最終日を飾るイベントとして、16時半からアーティスト・トークと、15時から山本握微さんのトークがあります。握微さんのトークでは「普通芸術」を体現している池上氏を招いてお話をうかがいます。
普通芸術って、普通と芸術はそんなに相容れないものなのかしら、と主婦の私は思ったりもしています。私は自分のことをいたって普通と思っているのですが、わざわざ普通芸術を標榜すること自体が、もしかしたら、芸術を普通から遠ざけているのでは・・・なんて質問をしてみようかしら。わざとそうしているのなら、とてもアーティスティクですよね。そこが握微さんの謎であり、魅力でもあるのかしれません。
アーティストってみんな自分の中に何か葛藤とか相反するものを抱えているように思うのですが、この人の場合、それがとてもわかりにくいのです。要するにそれが、普通と芸術であるなら単純ですが、おそらく違うというのが私の直感です。これを明日確かめることができるのでしょうか。。。


■山本握微自主企画:トーク・セッション vol.01 「普通芸術家『池上宣久』」
日時:2007年8月11日(土)午後3時~ 
会場:[studio](Espace446 2階)
ゲスト:池上宣久(会社員、コモンバー「SINGLES」運営スタッフ)
モデレーター:山本握微(吉原治良賞記念アート・プロジェクト入選作家)

山本握微が常日頃口にしている「普通芸術」を、アッサリ体現している池上氏。年間、膨大な数の演劇公演を鑑賞しつつ、ミステリーマニアとして「飲み会クイズ」「推理合戦バー」を開催するなどの活動を行う。また、最近は詩のボクシングにハマり地区大会にも出場。表現と鑑賞の彼方で、会社にも通勤するという池上氏を招き、山本と普通芸術について語る。



第2弾の日時も迫っているので、告知です。こちらもぜひお越しください。


■山本握微自主企画:トーク・セッション vol.2「思い出すことに他ならない」
日時:2007年8月18日(土)午後5時~
会場:[studio](Espace446 2階)
ゲスト:益山貴司(劇団「子供鉅人」の主宰、長屋カフェバー「ポコペン」店主)
モデレーター:山本握微(吉原治良賞記念アート・プロジェクト入選作家)

益山氏は、場を存分に楽しむ遊戯者であると同時に、自身も場の運営者です。「思い出すことに他ならない」とは氏が以前「劇作」を指して用いた言葉で、今回のレクチャーの題として引用させていただきました。当初、僕にはその言葉の意味がよくわからなかったのですが、さまざまな意味で「場」を辿るその行為は、確かに何かを思い出す作業のように感じます。同じく劇団主宰者でもある山本の進行で「場」を巡るお話を伺いたいと思います。

2007年8月9日

引き続き 夏休みの思い出・・・・

呉夏枝(Oh Ha-ji)さん>
小学生のころどうにかして宿題をはやく終わらせたかったので、絵日記、観察日記、読書感想文の宿題は嫌いだった。でも工作は家にある材料を工夫してつくっていた。母の洋裁のはぎれは大切な素材の一つだった。


彼女の作品は入口に入ってすぐのところに展示しています。エスキース2点と小さな「民族衣装」です。家にあったはぎれで作ったと聞いていますが、主に使われている絣の布は、彼女が自分で織ったものです。襟元にはタティングレースという方法で作られたかわいいレースも。


森谷悠加さん>
長い日々、未知のことにふれ時を忘れ、熱中感動したコトタチ。自然のなか、物語のなか・・・ミクロからマクロまで、太古から未来まで。


呉さんの隣に展示しているのが森谷さんの作品です。海をイメージしたような夏らしい作品です。

夏休み 宿題の思い出・・・・


現在開催中の展覧会「アーティストの夏休み」にあわせて、作家のみなさんに夏休みの宿題の思い出につて書いてもらいました。


二木奈緒さん>
子供の頃から「図画工作」がすきで、中でも夏休みの宿題は何を作ってもいいので夏休みの一大イベントでした。漢字や数学のドリルはそっちのけ。ある夏は、恐竜図鑑とにらめっこし紙粘土で形を作り絵の具をぬって手作りジェラシックパーク。またある夏は、母がくれた端布をハサミとボンドで切り・貼り・切り・貼り、お手製タペストリー。思えば今とそんなに変わらない。もしかしたら私の制作活動は毎日が夏休みの宿題のようで、最近ではそれが生活の中心になってきたのでうれしい。


ばんばまさえさん>
他の宿題はほとんど9月前に慌ててやってましたが、図画工作や家庭は早めに楽しんで作っていました。 思い出に残っているのは、家庭科の自由課題で、物語の一場面をパッチワークで表現したもの。 絵の具を使うより不便なのですが、それがかえって面白くていろいろ工夫した記憶があります。


谷本良子さん>
夏休みが終わると私の通っていた小学校では、全学年の夏休み自由制作を体育館に一斉に並べ、展覧会のようなものをするのが慣わしでした。当時小学3年生の私にとって、6年生の作品はとても大人っぽく、かっこ良く見えたものです。その中でもとりわけ私の目を引いたのは、布の端と端を縫い合わせ、布の耳を折り返し、ゴムを入れた、かわいいポケット付きのチエックのスカートでした。それをべたべたと触っては、私も作ってみたいと強くあこがれました。次の年の夏休み、私は親のミシンをこっそり使って、なにやら服のようなものを作ろうと試行錯誤してみたのですが、ミシンをぐちゃぐちゃにしただけで、スカートを完成させる事は出来きませんでした。そして、最後の一日に苦し紛れで石鹸箱に折り紙を貼付けただけのどうしようもないような貯金箱を作ってしまい、たいへん恥ずかしかったという苦い思い出があります。



谷本さんのような経験、私にもあります。みんなの作品を全部並べてみた時に、どうしようもなく自分の作品が恥ずかしかったりして・・・・次はがんばろう・・・・と思うのです。

2007年8月8日

アーティストの夏休み

山下です。

現在開催中の展覧会「アーティストの夏休み」は、僕が北海道での実習などもあり、山本コーディネーターが一人で仕切った展覧会です。
色々なギャラリーでグループ展は日々行われているが、何か外に開かれていないものが多いように思う。
どこかそのテーマに共感できなかったり、専門的すぎたり、難解すぎたり・・・と様々であるが、この展覧会に関しては、誰もが共感できるテーマで、またアーティストが学生の頃に行った、いわゆる制作のルーツを思い出しながら作品を作る。何だか素敵ですね。
「今なら自分は何作るかなぁ?」なんて本気で考えてしまうような展覧会のテーマでした。

客として見て、知らない作家さんも沢山居たのですが、山本さんが言うように、性格が出てます。
特に吉原治良賞記念アート・プロジェクトの入選作家から例を出して言うと・・・

藤井光「homework」(映像)
夏休み、思う存分遊んだ奴が、夏休みの最終日に絶対こうなる!!という情景が想像できます。
でもこれはさすがに映像作家の作品だけあって、ちょっと違和感があります。
ちょっとひねりがあって、そのひねり方が自衛隊の基地を撮影して作品にしている藤井光ならでは、といった印象を受けました。

contact Gonzo(映像)
これと同じようなこと、僕も小学生の頃友達とやりました。楽しくて楽しくて仕方が無い記憶しかないのですが、大人になってやると、こんなにもリスクを伴うものなのか・・・と確認できました。
同じことをやっているように見えても、取り組み方とモチベーションの違いで、人が余裕で怪我をしています。
それは、同時展示の写真が物語ってくれます。

というように、人それぞれです。本当はもっと言いたいのですが、ここはグッと抑えておきます。
14人のアーティストによる夏休みならではのグループ展。
是非見に行ってみてはいかがでしょうか。


(yamashita)

2007年8月7日

宿題に追われるアーティストの姿


今日から、446で「アーティストの夏休み」展はじまりました。

実は昨日の搬入は、出展してもらっている作家さんの数も多くて、ドタバタだったのですが、後で振り返ると、みんな本当に夏休みの宿題に追われている小学生のようでとても面白かったです。じゃんじゃん、私のところに電話してきて、間に合わないとか、遅れると言ってくる人もいれば、すっかり前に出来上がっている余裕の優等生もいて、みんなたぶん、昔も同じやったやろうな・・・・と一人納得していました。想像すると面白くて、きっとこの人は小学生の頃からソツなくこなしているはず、とか、予想外のことが起こってバタバタしている姿とか、もう突き抜けて明日(会期2日目)搬入するとか・・・それは9月10日頃宿題を持ってくるやつみたいやん!・・・と笑えました。

作品も個性豊かでとてもおもしろいです。

写真は、"夢をみる夢"の田中さつきさんの「あさりの観察日記」です。手に取って中を見ることができます。私は笑ってしまったのですが、泣いたという人もいて魅力的な作品です。

以下、田中さつきさんの夏休みの思い出。
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今考えるとよくわからないけど、子供の頃、毎年やたらと観察日記とやらをつけていた。 朝顔の観察日記、ありの観察日記、クラスメイトの はみパン日記。 別に対象に深い思い入れはない。ただ、「観察」して妄想することが好きだった。
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