project schedule


[studio]での活動は終了しました。
ご来場いただいたみなさん、どうもありがとうございました。

今後、吉原治良賞記念アート・プロジェクト2008では、これまでの[studio]等での活動を元にアーティストが最終計画書を作成し、それをもって審査員による2次選考が行われます。またアーティスト決定後に、別途コーディネーターの審査が行われます。
最終結果は、年明け頃に発表の予定です。

* mixiにもコミュ作ってみました!:吉原治良賞記念AP2008メンバー募集中です。

2007年7月14日

間もなく「ここ以外は素敵ですぜ」始まります。

来週17日(火)から、山本握微による「ここ以外は素敵ですぜ」展が始まります。

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展覧会:山本握微『ここ以外は素敵ですぜ』
日時:2007年7月17日(火)~21日(土)13:30~21:00(最終日18:00まで)
会場:ESPACE446 ([studio]1階) 
内容:通常、会場にあるはずの作者の作品はない。あるのはここ以外に存在した他者作品の言及。ギャラリーにおける内と外を逆転させた展覧会。

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この説明を読んでも、何が展示されるのかさっぱり想像がつかないかもしれませんが、プランを知っている私にとっても、「そんなん今までに聞いたことないよ~!」という驚きの内容です。

握微さんは普通芸術を標榜し、ことあるごとにそのことを話し実行しようとしていますが、実はこんなに芸術家らしい芸術家はいないのではないかと私は秘かに思っています。(芸術が普通ではないという偏見を前提にしているように聞こえますが、まぁ、そのことはまた別の機会に。)

握微さんは、私が絶対に思いつかないような、びっくりするようなことを言ったりしたりする方ですが、話をじっくり聞くと、ものすごく論理的にいろんなことを考えていて、気付かなかったことや見過ごしていたことをはっきりと意識させてくれる人です。
この魅力をもっとお伝えしたいと思っているのですが、なかなかよい表現や方法が見つけられずにいます。なので、とりあえず私が感じたことをそのまま書くことにしました。

握微さんの中には、普通芸術というぐらいですから、矛盾する部分がたくさんあって、そのジレンマにどっぷり浸かって、ちゃんと日々の生活を送っているところが真の芸術家のようで本当にすごいなと思いっています。(何が真の芸術家なのかよくわかりませんが、)握微さんは日々、ものすごくいろんな芸術のことを考えているのではないかと想像します。日常すべてがそれに収斂されていくのではと思うぐらい。(注:実際のところはわかりません。)芸術家とは、みな矛盾や葛藤を抱えているものなのかもしれませんが、それが日々の生活すべてを支配しているような雰囲気というのは、なかなか身につくものではないでしょう。

握微さんの作品は、見てすぐわかるようなキャッチーさは全然ありません。でも、見る人の想像力と、知的好奇心を刺激する作品です。ある程度時間をかけなければわからないところもありますが、きっと忘れている感覚や、常識の中にある違和感、プッと笑ってしまうようなこと、ハッとするよう真実を何かしら見つけることができるはずです。

こんな説明でわかるだろうかと思いつつ、握微さんの魅力がちょっとでも伝わるといいなと思います。
ぜひ、時間に余裕を持ってお越しください。

yamamoto mayumi

2007年7月10日

ビビんなくていい

日曜日、「アートのための法律相談所」にたくさんのご来場、ありがとうございました。わざわざ東京から来てくださった方もいたと聞いて、やはりこういったトピックを扱う催しがまだまだ少ないのだなと実感しました。アートと法律は、私の中ではもっとも縁遠いというか、実際にはいろいろ問題がある割に全く別の相いれないもの同士のような気がしていて、一番端と端にあるものを一緒に考えようとすること自体に感心してしまいました。

講師で来ていただいた作田さんのお話にもあったように、法律は最終的には思考を止めるためのものなので、それを促進しようとするアートとは真逆にあるのかもしれません。でもそれゆえに、そこで挑戦することの意義もあり、そこでしか見えてこないこともあるからこそ、藤井さんのプロジェクトの面白さや動機がどのようなものなのか伝わるような気がしました。

作田さんのお話の中ででてきた、「芸術の分野で訴えられることが実際にはほとんどない」、ということ「アーティストはビビんなくていい」というのは目から鱗の感がありました。それに、藤井さんの今回のプロジェクトの最終目標のためには、実際に裁判を行う必要があるわけですが、それがなかなか難しいということが改めて理解できました。芸術を法の対象として論じる前に、その状況を作り出すことさえも、です。それも含めてのプロジェクトだからこそ、面白いということもありますが。

でも小心者の私には「ばれなければ大丈夫」という考え方には、若干の戸惑いがあって、アーティストはやりたいことがあって結果としてそうなったのであればそれでいいいかもしれないけど、コーディネーターのようなアーティストの周辺にいる人は本当にそれでいいのかと考えてしまいました。結局は決定権のないコーディネーターは、それによって起こりえる問題や困難をアーティストに伝え、どのように思うかという意見を述べることしかできないのかもしれません。それが重要かつ必要なことであることを願うばかりです。

みなさまからの感想もお待ちしてます!

yamamoto

2007年7月8日

アートのための法律相談所

昨日に引き続き、今日午後3時からstudioにて、公開レクチャーが行われます。まだ若干空きがありますので、ご興味ある方、お気軽にお越しください。

公開レクチャー②『アートのための法律相談所』
講師:作田知樹氏(Arts and Lawエグゼクティヴ・ディレクター)
アーティストが社会の中で表現活動を行うとき、そこには法律という存在が
大きく関わってきます。それは著作権や肖像権、あるいは契約の場面など
で、奇しくも表現の自由と相反する形で現れます。
レクチャーではアーティストがそうした問題と直面した際、どういった措置が
考えられるのかを、アートに関わる現実的な問題に実践的なアドバイスを
提供するArts and Lawの代表を務められる作田知樹氏に、国内・外の
事例を中心に紹介していただくとともに、来場者からの「表現活動と法律」
に関する質問にお応えします。
またプロジェクト入選アーティストの一人である藤井光との対談により、
過去の藤井の作品制作における実例を併せて紹介しながら、問題を
より深く議論していきます。

定員:20名(要申し込み・定員に達し次第締め切り)・無料

yamamoto