project schedule


[studio]での活動は終了しました。
ご来場いただいたみなさん、どうもありがとうございました。

今後、吉原治良賞記念アート・プロジェクト2008では、これまでの[studio]等での活動を元にアーティストが最終計画書を作成し、それをもって審査員による2次選考が行われます。またアーティスト決定後に、別途コーディネーターの審査が行われます。
最終結果は、年明け頃に発表の予定です。

* mixiにもコミュ作ってみました!:吉原治良賞記念AP2008メンバー募集中です。

2007年9月29日

方法の芳香

今日の午後は、15時過ぎから「若い時に書いたものなのでとてもはずかしい」と天野さんがしきりにおしゃっていた『自由ノ人形』(少年王者舘、2000年、VHS)の上映会を行い、18時からレクチャーを行いました。

最初、天野さんも緊張してらっしゃったようですが、徐々にほぐれてきた感があって、よい雰囲気に。貴重な映像作品も見ることができてお得感満載でした!

「方法の芳香」というタイトルで行われた今日のレクチャー。握微さんがこだわる<方法>というのは、オリジナリティが純化した結果、様式となったものなのかなと私は思っています。最近、人間国宝の方にお話をうかがう機会があったのですが、その時に感じたのと同じことを今日も考えました。ものをつくる、何かを表現するためには、何かしら技術や方法が必要です。もちろん、その技術や方法は人の真似でも独自に開発したものでも何でもいいと思うのですが、その上で、自分自身とは何か、オリジナリティとは何かを深く追及する瞬間が来ると思うのです。それが作家にとっては表現をする上での別れ道、あるいは壁となるでしょう。普通は。
しかし、最初から普通芸術を標榜している握微さんにとって、自分自身やオリジナリティなど関係のない話で、逆に邪魔になるだけなのかもしれません。ということがオリジナリティとなっているところが、アキレスと亀のように終わりがない感じがします。
「自分がどうしたいのか」ということを見極めること、そしてその上で天野さんがおしゃっていた「私が在るということ」(要するに自分自身とは何かということ)に自覚的にならなければ、真の方法(オリジナリティが純化した結果、様式となったもの)は生みだされないのではないか、と思いました。

今日のお話から、天野さんは無意識や偶然から得た方法を使われる時はなかり意図的に、意識的にしていらっしゃるように思いました。それでなければ、やはりあれほどの世界観は作れないのかもしれません。

終了後は、会場に来ていただいた方々も含めみんなで天野さんを囲んでで飲みに繰り出しました!(私は残念ながら行けませんでしたが・・・・)どんなだったか聞くの楽しみです。


明日は、握微さん展示最終日、そして[studio]の最終日でもあります。長かったのか短かったのかよくわかりませんが、いろんなことを思った半年でした。明日もイベントたくさんあります。ぜひお立ち寄りください。

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レクチャーしなくちゃ vol.6「桃から生まれた「ももやまぶんこ」―児童図書館の意義と方法―』があります。
日 時:9月30日(日) 15:00-16:00・申し込み不要
会 場:[studio]
講 師:中谷邦子氏(ももやまぶんこを支える会代表)
    根岸伴子氏(元ももやまぶんこ司書)※予定

大阪市阿倍野区に、「ももやまぶんこ」という児童図書館がありました。
25,000 冊を超える蔵書や、定期的に開かれるおはなし会、そこで生まれる子ども同士・親同士の交流など、小さいながらも充実した空間として33年に渡って地域に親しまれてきました「ももやまぶんこ」は、2004年に建物の老朽化に伴い閉館し、現在では有志による「ももやまぶんこを支える会」が、図書館の再建に向けて活動しています。
レクチャーでは、地域に根差した児童図書館は何故必要なのか、公共の図書館との違いは何か、蓄積された蔵書と人の財産を散逸を抑えるためにはどのような方面に支援を要請するのかなど、芸術活動支援とはちょっと違う「子育て支援施策」といった視点から、「ももやまぶんこを支える会」の現在についてお話を伺いたいと思います。子育てに関心のある方、是非ご来場ください。
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18時から運動会、20時からクロージング・パーティーです。

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